境界性人格障害の妻からの離婚・生還 ~自分の人生を取り戻すために~

BPDの妻と結婚し自殺未遂された男の体験談と自分自身の人生を取り戻す過程を綴っていきたい。

BPD(境界性人格障害)と薬物治療について

このブログでは自分の体験を通して同じような経験をしている人の参考になればという事で始めたのだが、これ以上役に立ちそうな具体的な体験談を書くには今の自分にはまだ無理そうである。

からしばらくは筆休めにBPDと診断された場合の薬物療法について、自分の体験を交えて書いていこうと思う。

BPDであろう人が自らあるいは周囲の勧めで精神科医を受診した場合、医療保険上は「境界性人格障害」や「自己愛性人格障害」に適応を持つ薬は無いと思われるが、多彩な症状で本人や周囲が困っているのは事実なので様々な薬が処方されうる。

覚えている範囲で自分のメモも兼ねて列挙してみる。

 

気分安定薬(感情の起伏を抑える)

 リーマスデパケン、ラミクタール、テグレトール

 アレビアチン、カルバマゼピン、ラミクタール等

 毒性が強くな危険な薬も多いが効き目もシャープな印象。

「毒をもって毒を制する」印象がある。

 

抗精神病薬(主に攻撃性・衝動性を緩和するが抑うつ気分への効果も期待?)

 ・非定型抗精神病薬(効果も副作用もマイルド)

  セロクエルリスパダールエビリファイルーラン等 

 ・定型抗精神病薬(効果も高いが副作用も強め。)

  ヒルナミンコントミンセレネース

 

睡眠薬(BPDは不眠を訴える事が多い)

ベンゾジアゼピン系(ロヒプノールハルシオンベンザリン等多数)効果の強さや

 作用時間の長短等で種類が多数ある。アルコールと交差耐性あり服用感も近い部分があり依存性もある。

・非ベンゾジアゼピン系(マイスリーアモバン・ルネスタ等)

 筋弛緩作用等の余計な事をしないのが売りであるはずなのだが

 マイスリーの「小人さん」体験などは有名な所。

 作用機序はベンゾジアゼピンとほぼ共通?

バルビツール酸系睡眠薬

 イソミタールラボナベゲタミン配合錠A、B(合剤)等

 これらは作用は最強であるが毒性も最強で多分あんまり処方されない。

・その他睡眠薬

 ロゼレム(メラトニン受容体に作用し概日リズムを整える?)

   ベルソムラ(オレキシン受容体という今まで攻めてなかった部分を攻める)

 

精神安定剤(効果の長くて弱い睡眠薬の様な物。依存性が高い)

 ジアゼパム、リーゼ、ソラナックスワイパックスデパスレキソタン

 メンタル系のブログに頻出の薬剤。飲み心地が良いから好まれやすい。

 だが、自傷を誘発するという意見も。

 セディールというベンゾジアゼピンではない精神安定剤もあるが、

 効果も微妙なのか余り人気はない。

 上記の「気分安定化薬」とは名前は似ているが別物なので注意。

 

抗うつ剤(BPDの初診時の主訴は抑うつ気分である事が多いそう)

 ・三環系抗うつ薬(効果副作用共に強い、薬価は安い)

  トリプタノールトフラニールアナフラニールノリトレン

  アモキサンアンプリット

 ・四環抗うつ薬(抗うつ作用より眠気の副作用を期待?)

  ルジオミールテトラミドテシプール

 ・SSRI(副作用・効果とも比較的マイルド。薬価は高め)

  パキシルデプロメールジェイゾロフト、レクサプロ

 ・SNRI(これも特徴はほぼSSRI同様だが、ノルアドレナリンに対する

  働きで意欲を上げるとは言われているが、攻撃的な人をより攻撃的に

  させてしまう印象もある)

  トレドミンサインバルタイフェクサー

 ・Nassa(マーケティング的な意味でのネーミングで実際は四環系)

  リフレックス、レメロン(ミルタザピン)

  リファインされたテトラミドだが複雑で多彩な作用機序を持っている。

その他薬剤(攻める医師は使う印象)

 レキップ、ビ・シフロール(パーキンソン病治療薬)

 リリカ(神経障害性疼痛治療薬、海外ではてんかんの適応もあり)

 メマリー(アルツハイマー認知症治療薬。鎮静系・神経保護の作用を期待?)

 漢方薬(抑肝散、酸棗仁湯等)

 チラーヂン(甲状腺疾患治療薬)

 セフトリアキソン、ミノマイシン等の抗生物質

 ユビキノン(コエンザイムQ10、保険上は心不全の薬)

 多分神経学的にとか色々考えて処方されているのであろう。

 

という訳でぶっちぎりで当ブロク一の文字数のエントリとなってしまった。この数年ですっかり薬オタクになってしまった感がある。

自分や身内が処方されていた経験のある薬剤の服用体験記等を上げていく予定である。